ネットワーク ライセンス マネージャーには TIMEOUT と呼ばれる機能があり、指定した時間が経過すると、アイドル状態のライセンス シートを自動的に返却します。TIMEOUT には、次の制限があります。
- TIMEOUT の最小期間は 14400 秒(4 時間)です。
- TIMEOUT は MATLAB にのみ設定することができ、個々のツールボックスに対しては設定できません。MATLAB が TIMEOUT すると、同じセッションで使用中のツールボックスのシートも同時に返却されます。
- TIMEOUT を適用するには、MATLAB クライアントのリリースが R14SP3 以降であり、ネットワーク ライセンス マネージャーのバージョンが 9.2 以降である必要があります。
- TIMEOUT 設定の目的のため、TIMEOUT で指定された期間ユーザーによる操作や実行中のジョブがない場合、MATLAB セッションはアイドル状態であるとみなされます。
TIMEOUT を設定するには、ライセンス マネージャー が参照するオプション ファイルに以下の行を追加します。
TIMEOUT MATLAB 14400
上記により TIMEOUT が 4 時間に設定されますが、必要に応じて長く設定することもできます。
TIMEOUT は秒単位で設定する必要があります。 TIMEOUT 設定を変更した場合、変更を反映させるために、ライセンス マネージャーを停止し、起動する必要があります。
TIMEOUT の発生
ライセンスの TIMEOUT は、以下の条件が揃った場合に発生することがあります。
・TIMEOUT が有効になっている
・MATLAB セッションが長時間非アクティブになっている
これらの条件下では、ネットワーク ライセンス キーは返却されますが、MATLAB は開いたままになります。
TIMEOUT が発生すると、ライセンス マネージャーのログファイルに以下のように記録されます。
Idle session. Returning keys for <user>@<machine>
TIMEOUT した MATLAB セッションを再開するには、MATLAB の使用を再開します。使用可能なライセンス キーがある場合、MATLAB は自動的にチェックアウトします。使用可能なライセンス キーがない場合、MATLAB は警告を表示し、再度チェックアウトを試みます。MATLAB は終了する前に、10 回ライセンス キーのチェックアウトを試行します。