PARFOR の中で sim 関数を使用するためには、sim 関数の透過性に注意する必要があります。
透過性とは、処理の分配先であるワーカーにおいて参照する変数名やパス情報のことです。もし、プログラムがワークスペース上の変数にアクセスするのであれば、このプログラムは透過性がありません。
>> sim('vdp')
はワークスペース上の変数上に値を記録するため、透過性はありません。
透過性を確保するために、以下のように sim 関数をローカルの関数内で使用する方法があります。
% sim 関数を別のローカル関数内で定義
function x = parallel_sim(mdl)
[t,x,u] = sim(mdl)
end
メインのコードでは、以下のように parallel_sim を呼び出します。
parfor (i=1:4)
x{i} = parallel_sim('vdp');
end