AWS 等のクラウド環境で MATLAB Parallel Server の オンライン ライセンス を使用する場合、下記の MathWorks Cloud Center ユーザーズ ガイド を参照してください。
https://www.mathworks.com/help/cloudcenter/
このガイドでは、Amazon AWS アカウントの設定、クラスターの起動、データの管理について説明しております。
ローカル クラスター環境で MATLAB Parallel Server の オンライン ライセンス を使用する場合、MATLAB、MATLAB Parallel Server、および Parallel Computing Toolbox をインストールした後、クラスター と クライアントマシン に対して 2 つの変更を行う必要があります。
1. mjs_def ファイルを編集し、オンライン ライセンス 機能を有効にします。
$MATLAB/R20XXx/toolbox/parallel/bin
($MATLABは MATLAB インストールフォルダを表しており、R20XXx は MATLAB のリリースです)
- mjs_def.bat (Linux および macOS の場合 mjs_def.sh) ファイルを テキスト エディター で開きます。
- mdce ファイル内を検索の上、下記エントリー行を見つけます。\n
- 「USE_ONLINE_LICENSING」を "true" に設定します。この設定は、すべての クラスター ノード で実施する必要があります。
2. MATLAB クライアント の設定
- MATLAB ジョブ スケジューラ を使用している場合 -
- Parallel Computing Toolbox がインストールされているMATLABを開きます。
- [ホーム] タブで [並列] ドロップダウンメニューをクリックし、[クラスターの作成と管理] を選択します。
- クラスター プロファイル を選択し、 [編集] をクリックします。(注: R2016b 以降では、インストール時に空の MathWorks クラウド プロファイルが作成されており、これを使用できます。)
- 「ライセンス番号」項目にオンライン ライセンス番号を入力します。
- [完了]をクリックします。
- サードパーティ製のスケジューラを使用している場合 -
- Parallel Computing Toolbox がインストールされているMATLABを開きます。
- [ホーム] タブで [並列] ドロップダウンメニューをクリックし、 [クラスターの作成と管理] を選択します。
- クラスター プロファイル を選択し、[編集] をクリックします。
- 「ライセンス番号」項目にオンライン ライセンス番号を入力します。
- この設定は、複数の MATLAB Parallel Server ライセンスを持っていて、ライセンスの選択画面を表示させたくない場合に設定します。
- 「クラスター は オンライン ライセンス を使用します」項目を「true」に設定します。
- [完了]をクリックします。
計算ノードがクラウドにあるかどうかにかかわらず、クラスターのユーザーはライセンスを持つエンド ユーザーとして ライセンスに関連付け されている必要があります。クラスタに接続するときは、MathWorks アカウントへのログインが求められます。
注:
R2019a 以降の変更点:
- MATLAB Distributed Computing Server は MATLAB Parallel Server に名称変更されました。
- 「mdce_def」は「mjs_def」にファイル名が変更されました。
- 「mdce」ファイルは「mjs」に名称変更されました。
- R2019aおよびそれ以前の場合、「mjs_def」ファイルは "$MATLAB/R20XXx/toolbox/distcomp/bin" に格納されています。